私が生きた意味

2発目。

酔ったなあ。

酔っぱらって頭もおかしいのに、まだ飲む会。

 

夕方、夫ととんかつやに行った。

ヒレカツ定食を食べた。

満足だった。

おいしかった。

なのになぜ、足りないんだろう、と不思議に思う。

 

安い缶酎ハイが欲しくなるのか、心理学的に分かる人がいたら教えてほしい。

 

ひどい仕打ちを受けたからだ、と思う。

私はひどい仕打ちを受けたんだ、と。

治らないまま、大人になって、治らないまま、酒におぼれているんだと。

 

満足を満足で終わらせられない悲劇。

幸せに居座っていられない貧乏さ。

心の貧しさ。

 

私は大人だから、コントロールしなくてはいけないし、

私は大人だから、大事に毎日を送るべきだ、と、思っている。

 

言ってしまえば、育ち、なのかな。

自由に野性味に富んで生きていた子供の頃だから。

涙が出そうなぐらい懐かしいから。

 

父や母や、祖父や祖母にありがとう、と、心からいえるから。

 

だから、教育がどうの、しつけがどうの、そんなこと、言わないでほしい。

愛情をいっぱい貰ったってことを、私は、今、かみしめてわかるから。

それをメルヘンだと笑うのは、少し、変だと、私は思う。

 

愛を実感できなかったの?

と、問いたい。

 

親になって、今でも、わからないの?

 

いつまでそんな簡単なことに苦しむの?

 

あなたは、あなたの思うように、やればいいし、親に縛られることもない。

 

親になると、いろんなことを学ぶ。

子供に学ばせてもらってる。

そのことに気づくまで、まだまだかかる?

 

私はつたない親かもしれないし、親らしくもなければ、親の資格さえないのかもしれない。

 

でも、わからないなりに愛情は伝えてる。

毎日、嫌な態度を見せないようにするだけでも、そんなこと、って思うかもしれないけれど、わが子を前にすると、正しいことがわかるんだ。

子を愛しているから。

 

私が、あなたに言う事があるとすれば、そのままの子を受け止めてあげて。

自分を責めないで。自分の愛情を信じて。急がないで。

 

それは、私がいつも、思う事。

自分の中の愛情を信じること。

いくら空っぽだとうつろな目をしていても、いつだって、子を守る準備はできていること。

 

命をつなげたい、それが、本能、という動物的なもの、かもしれないけれど、

その中の業を感じずにはいられないけれど、とてもシンプル。

とても簡単。だって、生きている、人間という動物だから。

生き物だから。生きなさい、というメッセージしか、今の私にはないから。

 

あなたは言ったね、そんなの低レベル、って。

そこに差別、っていう恐ろしい怪物がいることを知っていて?

そこにあなたの苦しみがあることを知っていて?

 

差別は、あるし、否定できるほどの、正しい心が私にあるかは知らない。

常識の範囲内だ。そう、隣の子が東大を卒業しました、うちの子は高校一年生を2回目です。そういう差別なんて、私にはナンセンス。

あなたの差別って、そういう事でしょう?

良い暮らしができるかどうか。

 

幸せは自分の心が決めるのよ。

私は、いつでも、自分の子が幸せであってほしい、と願ってる。

 

しつけるスキルを知らない私を愚かだと笑うかもしれないが、

子、彼を見ていると、とにかく、今が誰よりも、恵まれているかもしれないと、

思う事がある。

今、彼を見ていられる自分、それが、私の一つの幸せだ。

 

何の力もない老婆のように生きている私が、

輝く彼を見ていられるのは、本当に宝物のように感じるんだ。

 

彼が振り向いたとき、今を振り向いたとき、私の思いが届いていたら、

もう、私は生きた意味があるって、思えるんだ。