私って駄目な女ね・・・

私はとても緊張しやすい。

「敵」を察知すると、とたん緊張レベルがアップする。

それは私の本能的能力で、連絡が入る前にパタパタし始める。

まあ、いまさら、だけれど。

 

一人でいると、私はすごく痩せている人のように自分を感じている。

ただ、立ち上がる時、重い!!と感じる。

鏡を見て実感する。これじゃあなあ・・・

 

ため息ばかりだ。

 

私って駄目な女ね・・・と、桜田淳子が言うと、志村けんが夫役で、そんなことない、いいよいいよ、を全部だめな部分を包み込んでいくコントがあった。包み込まれると、

「あ~淳子、しあわせ~!」と、とたんに元気を取り戻すのだ。

忘れられない。今の私とそう変わらない(笑)。

 

夫は、優しい人だと思う。少なくとも私には。すっかり甘えているから、一人で心細くなると、つい涙が出てきてしまう。心の中でがんばれ、って。包み込んでくれる。

 

今の私には、繊細な春のナイーブが付きまとい、とても誰かと話す気力もない。

会ってしまえば、多分、がははと笑って冗談ばかり連発するかもしれないが、じゃあね、と別れ、家に帰ったら現実が待っていて、洗われていない食器や、洗濯物のやまや、散らかった部屋、ごちゃっと物が置き去りのテーブル、などが、ハート荒れまくりを見事に表現している。きれいにしたいなーと言いながら、ソファに横になる。スマホを手に取る。動画を見始める。そのうち、夫から連絡が入り、迎えに来てくれ、って、呼ばれる。

 

私に私でいられる場所がない、そう感じ始めた。

早速色鉛筆を買った。

自分の顔を描きたい、と思った。

疲れた顔?悲しい顔?希望にあふれた顔?わからないけれど。

 

とても、とても、悲しい気分。

三月の昼下がり。